【コラム】「成長する辻ライオンズをデータで見てポジってみよう!」

【コラム】「成長する辻ライオンズをデータで見てポジってみよう!」

6月を迎えて2017年も半分を過ぎました。
もうちょっとするとすぐに年末が来ます、時の流れというのは恐ろしいですね。
そんな今回のコラムでは、これまでの西武ライオンズをデータで振り返ってポジってみましょう!

 

改善された守備!

今現在、チーム防御率は2位の【3.38】というライオンズ投手陣。
エラーも含めた失点で見る防御率は【3.68】となっています。

このまま143試合を戦ったと仮定すると【自責点:484】【失点:526】となる計算です。
どれだけエラーが失点に絡んだのかは失点と自責点の差でだいたいわかりますが、このままで143試合を消化するとその差は【42】となります。

守備がちょっと残念だった去年の143試合では【自責点:543】【失点:618】。
失点と自責点の差は【75】ですので、去年の失点に絡むエラーの多さがよくわかります。

去年と今年を比べると33失点を改善できる予定となります!
ショートに源田が入ってエラー自体が減ったということもありますが、投手陣も味方のエラー後に崩れることなく失点をしないのが今年の特徴です。
守備の改善だけで、5~10の勝ち星が増えてくれそうな今年です!

 

 他球団と見比べるエラー数

今現在のパリーグ5球団とのエラー数を比べてみます。
消化試合数や消化イニング数がチームごとで違うので「何イニングに1回エラーをするのか?【回】」と「何回の守備機会で1回エラーをするのか?【機会】」で比べます。

楽天-【回:20.9】【機会:41】
ソフ-【回:30.5】【機会:58】
西武-【回:18.3】【機会:38】
オリ-【回:15.6】【機会:33】
ハム-【回:12.7】【機会:27】
千葉-【回:13.3】【機会:26】

ソフトバンクのチーム失策数が基本的に少ないというのもありますが、投手陣に三振を取るタイプが多いので守備機会あたりのエラー率がズバ抜けて良いです。
守備機会がそもそもなければエラーをしないということですね。
ライオンズの守備力は3番目ということになります。

2016年-【回:12.6】【機会:26】
2015年-【回:13.9】【機会:30】

ちなみに、これが去年と2015年のライオンズの守備です。
【機会:26】ということは、1試合で27アウト取る時に全てゴロやフライだった場合に1回は必ずエラーをしてしまうということです。
完全試合ができない!
今年は【機会:38】なので完全試合の準備はOKです!




 

「得点を取ること」に違いを見せている攻撃陣!

今年のライオンズ打線はここまで、1試合当たり【4.69】の点を取っています。
楽天が【5.06】、ソフトバンクが【4.80】に継いで3位の成績です。
ちなみに2016年のライオンズが【4.33】で、2015年が【4.41】ですので、ここ数年で一番の”攻撃力”を見せていることになります。

でも、なんか「今年はまだ去年よりも打撃が活発じゃない感」がありませんか?
なんか下位打線の打率も低いし・・・。ポジポジ言ってる私も、正直そう思っています。
というのも現在のチーム打率は【.258】なのですが、2016年が【.264】で、2015年が【.263】。
今年は打率が低いんですね!もちろん出塁率も例年より低いです。

じゃあ得点圏打率が高いのか!?というと、そうでもないんです。
ライオンズの今現在の得点圏打率が【.269】、2016年がやや低くて【.260】、2015年は高くて【.277】!
得点圏打率が今年よりも高い2015年よりも、今年は得点が取れています!

この要因をいろいろデータで見ていくんですが、数字では何が得点につながっているのかが見えてきません。
犠牲フライの割合も例年より低いですし、フォアボールの割合も今年が低い・・・。

ここで一つデータを無理やり引っ張ってきてみます。
開幕直前あたりでコラムでも書いた「生還率」という、あまり一般的ではない指標です。
これは出塁したランナーがどれだけホームへ生還できたのか?を調べるものです。単純に「得点を出塁数で割った」ものになります。

各チームの生還率と得点圏打率を合わせて見てみると・・・

楽天-【生還:36.8%】【得点圏:.281】
ソフ-【生還:35.8%】【得点圏:.275】
西武-【生還:37.8%】【得点圏:.269】
オリ-【生還:28.7%】【得点圏:.249】
ハムー【生還:31.6%】【得点圏:.249】
千葉-【生還:29.6%】【得点圏:.237】

2016年-【生還:33.9%】【得点圏:.260】
2015年-【生還:34.9%】【得点圏:.277】

出塁したランナーを一番ホームへ還せているのがライオンズだということがわかります!
生還率では、得点圏打率では出てこない「1塁ランナーを長打で還す」や「記録上は内野ゴロでの得点」も数字として加算されます。
そういう部分で生還率が高くなったのだと思います!
ということは、今年のライオンズはかなり効率よく得点を出来ているということがわかります!
ランナーを無駄にしない、凡退でも得点につなげる、まさにエコ打線!

現在の攻撃という「土台」が出来てきたところに、金子侑司や森友哉が加わってくると・・・!
後半戦に向けて超効率的で攻撃力の高いライオンズ打線が完成するかもしれません!!

 

守備時間を「14時間」も短縮する予定の投手陣!

冒頭にも書きましたが、今年のライオンズ投手陣は防御率がリーグ2位!
先発のコマも揃ってきて、勝ちパターンのリリーフ陣は盤石!
強い投手陣が構築されつつあります。

そんな投手陣ですが、土肥コーチは去年の秋から「投球のテンポを上げるように」と投手陣に指導をしているとのこと。
小石と牧田が投球テンポの早さで有名ですが、その2人をお手本になるべくテンポを早めて投げるようにしているらしいのです。

その指導の結果が防御率にもつながっていると思いますが、注目スべきは投球数です!
投球数に関するデータもイニングやら試合数が違うので「イニングあたりの投球数【回】」と「1試合あたりの投球数【試合】」で見てみましょう。

楽天-【回:15.5】【試合:141.7】
ソフ-【回:15.9】【試合:141.1】
西武-【回:15.4】【試合:137.8】
オリ-【回:15.8】【試合:141.5】
ハム-【回:16.3】【試合:143.3】
千葉-【回:17.2】【試合:151.9】

2016年-【回:17.3】【試合:153.9】
2015年-【回:17.2】【試合:151.8】

今年のライオンズは他チームと比べて明らかに投球数が少ないです!
1試合当たりの投球数はリーグで唯一、140球を下回っています!
去年までが1試合あたり150球投げていたので、今年がどれだけ投球数を抑えられているのかがわかります。

ちなみに143試合をこのペースでいくと、2016年の投球数とは1シーズンで「2298球」も減らすことができる計算になります!
1球投げるのに平均的な22秒かかるとすると・・・「14時間分」も減らすことが出来ます!
単純に守備の時間が14時間減るので、それだけ立っている時間も減るので野手陣の疲労も少なくすることが出来ます。
文化放送のラジオでも言っていましたが、今年のライオンズは試合時間が去年よりも大幅に短縮されているとのこと。
「投手が球数を少なく抑える」→「守備時間が減る」→「疲労も少なくなる」→「元気な打線が打つ!」→「勝つ!」→「疲労が少ないから後半戦もバテない!」
こんなサイクルが予想されます!

 

まとめ

というわけで、やや強引な部分もありましたが、今年は全ての項目で過去よりも良い成績を出しています!
それでも、辻野球はまだまだ発展途上、浸透中の段階です。
5月あたりから辻野球が浸透してきているのは、下記の図でもよくわかります。

出塁した数に対する送りバントの割合が、5月のゴールデンウィーク明けから急上昇!
そうです、ここからライオンズの連勝が始まったんですね。
辻野球がバントや盗塁のサインを自由に出せて、それに選手が応えられるようになってきたのがその時期です。

まだまだミスなどありますが、明らかに成長している選手たちの今後が楽しみでなりません!

 

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